介護士の人間関係と転職

介護士として働く人が転職を考える理由の一つとして、人間関係の悩みが挙げられます。介護業界では慢性的な人手不足に苦労をしている現場がたくさんありますが、その負担は在職中の現場の介護スタッフに集中します。現場によっては、二日後のシフトさえ決められないほど深刻な人手不足に陥っている場合もあり、在職中の介護スタッフの残業や休日出勤が常態化してしまっていることもあります。そのため、現場の空気が殺伐としてしまい、体調不良の時でさえ休みが取れない状況になってしまっている現場もあるのです。このようなことが原因で新たな退職者が生まれ、現場の人手不足がさらに深刻な問題になるという悪循環を繰り返しています。

それでは、このような殺伐とした人間関係ではない職場を探すには、どのようなことに気を付けて転職活動を進めれば良いのでしょうか。まず、ハローワークやインターネットの介護求人専門サイトなどで、求人募集を延々とかけ続けているような企業は要注意だ。求人募集をかけ続けているということは現場の介護スタッフが定着していないということであり、人間関係の悪化からそのような状態に陥っている可能性もあるからです。次に、転職に際して現場見学に行ったときに、職員同士が声を掛け合いながら仕事をしているかもチェックしておいた方が良いでしょう。介護の仕事はチームで連携を取り合いながら行う仕事であり、個人個人が勝手に作業を進めているような現場は人間関係が良好な職場とは言えないからです。